102.財表基本知識 B/S判定法
2012年10月7日
14.よりB/Sを理解する -B/S判定の基本-
よりB/Sを理解するの第2回目は「B/S判定の基本」についてです。
もともと事業を開始したときのB/Sは 資産=負債+純資産(資本金) という状態から始まっています。そして経営の結果、事業が順調に行けば純資産に黒字が積み立てられ、資産が増えます。逆に事業が思うように進まなければ純資産に赤字が食い込み、資産が減ります。したがって、資産と負債・純資産のバランスでB/Sの評価が出来ることになります。
そのパターンは下図のようになる。
(1)良いB/Sとは 資産 > (負債+資本金)
事業の成功によって、調達した資金より資産を増やした状態です。その増えた資産の資金の出所は「繰越利益剰余金」です。
(2)悪いB/Sとは 資産 < (負債+資本金)
事業の失敗によって、調達した資金より資産を減らした状態です。その減った資産分は「繰越利益欠損金」となります。
(3)最も悪いB/Sとは 資産 < 負債
失敗の繰り返しによって、調達した他人資本より資産を減らした状態です。その減った資産分は繰越利益欠損金となりますが、特に負債より資産が少なくなった状況のことを「債務超過」といいます。
ぜひ、自社のB/Sバランスを見て、評価してみましょう。(2)(3)の場合は経営課題と捉え、早急に経営改善をしましょう。
ご質問等はインプルーブ研究所まで。お気軽に。