117.借入金依存度ワーキングシート
2012年11月17日
4.自社の借入依存度を確認してみよう
今回は、実際に自社の借入金依存度を計算してみてください。
下記にワークシートを作成しましたので、それに準じて、決算書あるいは月次試算表から該当する数字を拾い出してください。
(1)借入金対月商倍率
①借入金=短期借入金+1年以内返済長期借入金+割引手形+長期借入金
( )+( )+( )+( )=( )千円
②平均月商=年商÷12
( )÷12=( )千円
③借入金対月商倍率=借入金÷平均月商
( )÷( )=( )ヶ月
・・・借入金は平均月商の何ヵ月分でしたか?・・・
☆☆3ヶ月分以内であれば借入金は少なく、まだ借入余力があると云えます。
☆もう少し多くて6ヶ月分前後であれば、もうこれ以上増やさないように努力しましょう。
★12ヵ月以上あるようでは借入金が明らかに過大な状況です。早急に減らすことができないのか、検討しましょう。またこれ以上借り入れをするのはむずかしく、かつ危険です。
(2)債務償還年数
①有利子負債=借入金-割引手形
( )-( )=( )千円
②償却前営業利益=年間営業利益+年間減価償却費
( )+( )=( )千円
③債務償還年数=有利子負債÷償却前営業利益
( )÷( )=( )年
・・・有利子負債の返済期間は何年に計算されましたか?・・・
☆☆3年以内であれば返済能力は適正です。資金繰りが厳しいようであれば、追加借入されても良いかと思います。
☆5年前後であれば、いましばらくこれ以上は借り入れを増やさないようにしましょう。
★10年以上である場合は返済能力として厳しい状況です。確実に借入金を返済できるように考え、見通しが厳しい場合は早めに金融機関へ相談しましょう。
(3)ギアリング比率
①有利子負債=借入金-割引手形
( )-( )=( )千円
②純資産
( )千円
③ギアリング比率=有利子負債÷純資産×100
( )÷( )×100=( )%
・・・有利子負債と自己資本のバランスはどうでしたか?・・・
☆☆100%以下であれば銀行借入に依存されてず、非常に良いバランスです。
☆200%前後であればこれ以上銀行借入に依存せず、利益率を高め、自己資本を増やすようにしましょう。
★300%以上であれば明らかに銀行借入に依存している状況です。返済能力等を確認し、見通しが厳しい場合には早めに金融機関へ相談しましょう。
なお、積極的にビジネスを進めておられる場合はこのギアリング比率は高いと思います。それはそれでいたし方がないと思いますが、必ず、計画と業績状況はチェックしましょう。
ご質問等はお気軽にインプルーブ研究所まで。