141.会計識字力 利益を増やす
2013年12月8日
第18話 利益を増やす、利益の増やし方
利益の種類には次のように5つありました。
(1)売上総利益 =売上高-売上原価
(2)営業利益 =売上総利益-販管費
(3)経常利益 =営業利益+営業外収益-営業外費用
(4)税引前当期純利益 =経常利益+特別利益-特別損失
(5)当期純利益 =税引前当期純利益-法人税等
では、利益を増やすためにはどうしたらよいのでしょうか?
利益自体を増減させることはできません、利益は結果なのですから。そうするとそうです、その前提を変えればよいわけです。“前提”とは売上高であり、費用です。売上高を増やせて費用が同額であれば、結果、利益は増えます。また売上高が同額でも、費用を減らせれば、結果、利益は増えます。
したがって「利益を増やす」「利益の増やし方」の解は、売上高と費用、費用の中でも特に売上原価と販管費の中にあります。
1.勝ちやすいところで勝つ
経営の要諦は「勝ちやすいところで勝つ」です。売上高は自社の努力も必要ですが、お客さまの購買が決定的です。したがって売上高を増やすにはちょっとむずかしいところがあります。一方、費用は基本的に自社の努力だけで成果が出せます。しかしこれにも困難なところはあります。まず、己に克つということです。そして社員を巻き込むことです。ですが、売上高を増やすことよりはずっとやさしいそうです。
ですから、「利益を増やす」の第一歩は費用を減らすことから始めます。
(続く)