154.マーケティング SWOT(スウォット)分析

2014年2月13日

[お知らせ]当社は情報伝達『IT』と経営技術『会計活用』並びに経営工夫『マーケティング』をもって貴社の経営を良くします

 

第5話 SWOT(スウォット)分析

『SWOT分析』は比較的耳にしている言葉かもしれない。具体的には、会社を取り巻く環境である「内部環境」と「外部環境」を把握する手法だ。経営戦略は内部環境分析と外部環境分析に基づいて考えなくてはならない。

SWOT分析は、内部環境を「強み(Strenghts:ストレングス)」と「弱み(Weaknesses:ウィークネスズ)」から、外部環境を「機会(Opportunities:オポチュニティーズ)と「脅威(Threats:スレット)」から、分析する。
ちなみに、内部環境としては人材・財務・設備・ブランド・商品力・開発力・営業力・アフターサービス力などが考えられる。
 外部環境としては政治・経済・製品マーケット・物価・失業率・社会文化・競合状況・技術革新・株主などが考えられる。

多くの会社ではこのSWOT分析で自社にとって強み・弱み・機会・脅威を分析して終わらせていることが多いが、重要なことは、4つにより組合せによって次のような『戦略展開』をすることである。

1.機会(O)を、強み(S)によって活かす戦略
 OS戦略は、自社にとって一番力を入れるべき戦略となる。

2.弱み(W)を解消して、機会(O)を活かす戦略
 WO戦略は、自社のウィークポントを機会を活かして補完する戦略となる。

3.強み(S)によって、脅威(T)を最小化する戦略
 ST戦略は、経営危機を自社の強みによって最小化する戦略となる。

4.弱み(W)と脅威(T)による悪影響を回避する戦略
 WT戦略は、撤退方法を考えるべき戦略となる。

ここで、外部環境同士による戦略(OT戦略)、内部環境同士による戦略(SW戦略)はないということを知ることも重要だ。

 

このことを図示すると下図のようになる。黒の矢印は戦略の方向を示し、 赤の矢印はあり得ない戦略を示す。

SWOT分析