218.経営技術を磨く「経営理論」

2015年6月8日

1.事業における経営者の役割

事業における経営者の役割とは何でしょうか。
多くの場合は「営業」と考えているというか、本能的にあるいは必要に駆られてそう考えられている経営者が多いようです。
確かに「営業」は大切です。営業なくして売上ナシ、売上なくして事業ナシです。
しかしそれだけで経営者として良いというものではありません。
経営者には事業を成長させ、安定させ、そして少しでも世の中に貢献できる事業にしていくことが求められているからです。

 

2.中小零細企業の経営者のほうが難しい

中小零細企業においては人員・人材が少ない分、大企業以上に多くのことが経営者に求められます。
大企業の経営者が経営だけに責任を持っていれば良いという言い方をすれば、中小零細の経営者は経営はもちろん、財務や人事、営業、仕入、企画とあらゆることに責任を持たなくてはなりません。
そういう意味では大企業の経営者より中小零細企業の経営者のほうがオールマイティで多様なスキルを求められますので、難しいのかもわかりません。

 

3.中小零細企業経営者にとっての経営理論の重要性

人間にとって時間は有限です。だれにとっても1日は24時間であり、それ以上はありません。
そのような中で中小零細経営者は多くのことをこなしていかなければなりません。
また規模が小さいだけに経営の間違いは許されません。小さな判断ミスが命取りとなります。
そこで大企業経営者以上に効率よくミスが許されない経営技術を磨くためにはマネジメント理論を学び、ショートカットする必要があります。
したがって経営理論といえば大会社の経営者でないと必要でないと一般的には思われがちかもしれませんが、私どもは逆だと思っています。
小さな会社の経営者ほど経営理論が必要なのです。
なぜならいちいちそれらを経験して学ぶような悠長なことはやっていられないからです。

 

そこで次回から有名な経営理論をわかり易く紹介したいと思います。お楽しみに‥