355.Marketing PEST分析

2018年3月28日

マーケティングといえば、上場企業などの大企業が扱うものであって、小さな企業はあまり関係ないと思われ続けている。
しかし、いまや「マーケティング」は小さな企業ほど重要な理論となっている。
つまり、小ビジネスほど小企業なりのマーケティングを駆使して行かないと立ち行かなくなってきている。
本コラムでもこれまで何度か取り上げてきたが、再度、記事を改訂し取り上げたいと思う。

 

PEST分析(ペストぶんせき)

 

環境分析の手法としては、SWOT(スウオット)分析がよく知られている。
S:Strengths(強み)、W:Weaknesses(弱み)、O:Opportunities(機会)、T:Threats(脅威)だ。
強みと弱みは「内部環境分析」だが、機会と脅威は「外部環境分析」だ。
その外部環境分析は ①マクロ環境分析 ②競合分析 ③マーケット分析の3つに分けられるが、
PEST分析は、マクロ環境分析を行う際のフレームワークである。

 

1 PEST分析とは

PEST分析とは、Politics(政治的要因)、Economics(経済的要因)、Society(社会的要因)、Tecnology(技術的要因)の
それぞれ頭文字を取ったものである。事業に影響するこれらの要因をマクロ環境分析として分析する。

 

2 PEST分析の特徴

冒頭で説明したとおり、PEST分析はSWOT分析の一部として行われる。
直接的な競合分析やマーケット分析よりも広い範囲のマクロ環境という目に見えない抽象的な対象をMECE(ミッシー:モレなくダブりなく)に分けたものが、PEST分析だ。
PEST分析は個々の相手も見えないマクロな要因が相手なので、自社1社による働きかけや努力のみではどうすることもできない「所与の条件」に近い存在だ。
しかし、業界団体を通じた政治への働きかけが規制緩和などの法律変更を促したり、自社による流行の喚起などをしたり、可能性が全くないわけではないが、PEST分析は基本的には短期的な施策にはなりえないと言われているが、中長期的には重要な視点だ。

 

3 PESTの要因

下図にPEST分析の要因となる項目を例示しよう。

PEST分析

 

※「Society(社会的要因)」に含まれる環境問題に関しては、“environment”を4つの要因とは独立させ、PESTeという
 場合もある。

 

 

-------------------------------------------------

インプルーブ研究所は、ITウェブサイトとマーケティングおよび経営会計で貴社の発展に尽力します。

ぜひ、一度お話いたしませんか? お問い合わせはお気軽に コチラ から

-------------------------------------------------