360.Merketing 製品ライフサイクル

2018年4月27日

Product Life Cycle(プロダクト・ライフ・サイクル)

 

プロダクト・ライフ・サイクルとは「製品は導入期ー成長期-成熟期-衰退期という4つのステージを経て終える」という理論だ。
製品(商品・サービス)の売上高は、そのステージによって特徴や課題があるので、自ずとマーケティング戦略も違ってくる。
そのステージを見極め、戦略を立案しようという考え方だ。

         < 製品(商品・サービス)のライフサイクル図 >

プロダクトライフサイクルとPPM

1 導入期の基本戦略

導入期の製品(商品・サービス)は、市場における認知度がまだ低いので、需要もあまりない。
そのため、利益は出ないが、市場開拓ためのマーケティング戦略をしっかり立案し、製品の『認知度』を上げることが課題となる。
製品コンセプトや機能・使い方などをしっかりマーケットに伝え、ターゲット顧客に「その製品を使ってみよう」と思わせることが大切だ。 前回紹介したPPM分析では、「問題児」に相当する。

導入期の製品(商品・サービス)の戦略ポイント:いかに市場における認知度をあげるか!

 

2 成長期の基本戦略

 成長期の製品等は、市場からある程度認知もされ、需要も喚起されてくるので、売上・利益ともに上昇して来る。
しかし、新たに参入する企業も増えてくる時期なので、マーケットにおけるシェア拡大と確立が課題となり、ブランドイメージを
浸透させる『コミュニケーション』が重要となる。
また、新しい機能や生産ラインも追加・拡大されてくるので、ターゲットとなる顧客にさらに十分告知するとともに、具体的な利便性を伝えることも大切となる。 PPM分析では「花形」に相当する。

成長期の製品(商品・サービス)の戦略ポイント:マーケットと如何にコミュニケーションを取ってブライドを浸透させるか!

 

3 成熟期の基本戦略

成熟期の製品等は、マーケットシェアも競争相手もある程度固定化され、売上高は徐々に逓減を見せ始める。
各社製品の機能差がほとんど見られない中でのシェア争いとなるため、マーケットにおけるポジショニングとシェアの維持が課題となる。会社ならびに商品ブランドイメージを強化する『ブランド・ロイヤリティ』を高めることが大切だ。
PPM分析では『金のなる木』に相当する。

成熟期の製品(商品・サービス)の戦略ポイント:自社製品のポジショニング、特徴づけをいかにするか!

 

4 衰退期の基本戦略

衰退期の製品等は、売上高と利益に競合ともに衰退が顕在化してくる段階だ。
経営者の判断として、撤退のタイミングあるいは再ブラッシュアップを検討することが重要となる。
シェア獲得よりも顧客に対するメンテナンスや社会的責任を果たすことが、次の製品の顧客として継続させるためにも大切だ。
PPM分析では『負け犬』に相当する。

衰退期の製品(商品・サービス)の戦略ポイント:他社がどうであろうとも最後まで責任ある姿勢を市場に示す立つ鳥跡を濁さず!

 

プロダクト・ライフ・サイクルは、マーケティング戦略の基礎的な理論であり、そのガイドラインとしてとても有効な考え方だ。

 

自社の製品・商品・サービスの分析や戦略は、経営者の直感で判断や決断することが大切だ。
しかし、このようなマーケティング理論による判断・決断を加えることによって、
客観性を持たせてくれる。と同時に、
自社を次のステージへ導いてくれる。
いつまでも、弱い立場の中小零細企業に甘んじるわけには行かない。

 

 

 

-------------------------------------------------

インプルーブ研究所は、ITウェブサイトとマーケティングおよび経営会計で貴社の発展に尽力します。

ぜひ、一度お話いたしませんか? お問い合わせはお気軽に コチラ から

-------------------------------------------------